【Echelle Note】3周年記念 | SAORIが語る、Maison Echelleのはじまりとこれから

2025.12.27

【Echelle Note】3周年記念 | SAORIが語る、Maison Echelleのはじまりとこれから

ごきげんよう。Maison Echelle PRのARISAです。


Maison Echelle 3周年を迎えましたので、 今回はプロデューサーSAORIに、 ブランドが生まれたきっかけや、これまで大切にしてきた想い、そしてこれからについて話を聞きました。


これまで多くを語ってこなかった背景や、 ものづくりに込めている価値観を、SAORIの言葉でお届けします。






【はじまりのころ】


3周年というこの節目に、こんな話から始めることをお許しください。


およそ6年前まで、私はアパレルブランドで販売員として働いていました。

そこは、当時の私にとって「憧れ」が詰まったブランドで、今でも心からリスペクトしています。


高級ブランドという特性上、秋冬になると毛皮の商品が店頭に並びます。

ある日、いつものように接客をしていたとき、とあるお客様からこう言われました。


「私は毛皮は買わないんです。動物たちがかわいそうだから。」


その言葉に、ハッとさせられました。

内容だけでなく、そのときの店内の空気や光景が、今でもはっきりと記憶に残っています。


この出来事は、自分の無知さや、考えることを後回しにしてきた姿勢と向き合わされる経験でした。

長い間、人に話すことをためらってきたエピソードですが、

3周年という節目に、ここに記すことにしました。


Maison Echelleは、あの頃の経験が原動力となって生まれたブランドです。

過去の自分へのアンチテーゼであり、

ものづくりと誠実に向き合いたいという想いの表れでもあります。


同時に、アパレル業界が抱える

大量生産・大量消費の慣習や、それによる没個性化に対しても、違和感を覚えるようになりました。


毛皮や本革、獣毛を使用した商品こそが「高級」とされる業界で、

あえてアニマルフリーを選ぶこと。

さらに、受注販売を主とした販売方法を選び、その背景をお客様にきちんと伝えること。


簡単な挑戦ではありません。

けれど、これまで表に立つ人間として自分の言葉で発信を続けてきたからこそ、

この考え方を伝え、理解してもらえるのではないかと思いました。


きっと、私ならできる。


そう信じて、小さな挑戦に胸を高鳴らせながら、

Maison Echelleはスタートしました。


ブランドロゴ





【最初の1年を振り返って】


ブランドを立ち上げた最初の1年は、

Maison Echelleとしてのルールや基準が、まだ定まりきっていない時期でした。


私自身も手探りの状態で、

「試行錯誤」という言葉が、しっくりくる1年だったと思います。


「Maison Echelleらしいって、なんだろう?」


この問いを、ずっと抱えながら過ごしていました。


さらに大変だったのが、生産における「最低ロット」の問題です。

最低ロットとは、商品を生産する際に工場側が設定している最低発注数量のこと。

この数量を下回ると、生産そのものができません。


けれど、ブランドの理念として、

余剰在庫を生み、大量廃棄につながる状況は、どうしても避けたい。


理想と現実の間で悩みながら、

ものづくりの難しさを、身をもって実感する日々でした。


そんな厳しい条件の中でも、

可能性を信じて取引を続けてくださったメーカーの皆さまには、今も大変お世話になっています。


当時の歩み寄りがあったからこそ、今のMaison Echelleがあります。

この場を借りて、心より感謝申し上げます。


スワッチ選び





【ものづくりで、一度も変えなかった基準】


私自身、服を選ぶときに、いつも考えていることがあります。


「この服が好き」という気持ちが、

一時的な“LIKE”なのか、

それとも長く変わらない“LOVE”なのか。


LIKEは、流行っているから、便利そうだから、といった理由で生まれる一時的なときめき。

LOVEは、「きっとこの服は、何年経っても好きだろうな」と思える、深い納得感です。


瞬間的な刺激は少なくても、

着るたびに、じわじわと良さを実感する服があります。


Maison Echelleでは、

3年後も5年後も、その方のクローゼットに自然と残っている服を思い描きながら、デザインしています。


たとえ「かわいい」と感じるデザインが生まれても、

「来年になると、少し違って見えるかもしれない」と思ったら、

その服は見送ることもあります。


トレンドよりも、長く付き合える一着であること。

それが、立ち上げ当初から変わらず大切にしてきた、ものづくりの基準です。


Maison Echelle





【これからのMaison Echelle】


占いに行くと、よく言われる言葉があります。

「大器晩成型ですね」と。


たしかに私は、SNSで大きくバズったり、

一気に注目を集めるような派手な成長は、正直なところ得意ではありません。

できるのは、目の前のことを一つずつ、地道に続けていくこと。


それは、私個人だけでなく、

Maison Echelleというブランドにも、どこか共通している気がしています。


Maison Echelleが目指しているのは、 お客様にとって

「ここで選べば、後悔をしない」

そう思ってもらえるブランドであり続けることです。


そして、同じ感覚や価値観を持った人たちが、

このブランドを通して、ゆるやかにつながっていくこと。


無理に広がらなくていいから、 時間をかけて、あたたかさが残る場所でありたい。


Maison Echelleは、 そんな歩み方を、これからも選んでいきたいと思っています。


これまで支えてくださった皆さまへ。

いつもMaison Echelleをご愛顧いただきまして、心よりありがとうございます。


4年目も、Maison Echelleらしく。


「かわいくて、ちょっといい」 そんなお洋服を、これからもていねいにお届けしていきます。


Maison Echelle





SAORIにインタビューをし、改めて感じたことがあります。

ブランドに関わる人間として、このような想いを綴るのはおこがましいかもしれませんが、3周年という節目にあたり、少しだけ書かせていただきます。


いつも「かわいい」を生み出してくれるSAORIに、私は毎回のように感動させられています。けれどその裏側には、決して簡単ではない選択や、地道な試行錯誤があります。


「かわいい」と「ちょっといいこと。」を両立させること。それは一見するとシンプルに聞こえますが、 限られた素材、それによって限られてしまうデザインの選択肢の中で、 着やすさや、長く使っていただけるかどうかまで考え続けるのは、 本当に根気のいることだと思います。


まるで軽やかに「かわいい」を形にしているように見えて、実は、SAORIはいつも奮闘しながら、ひとつひとつのアイテムと向き合っています。


そして何より、 SAORIの理念に共感し、Maison Echelleを選んでくださるお客様がいてこそ、 このブランドは成り立っているのだと、今回のお話を通して改めて感じました。


これまで私が思っていた「高価」や「価値」とは違うかもしれないけれど、SAORIの話を聞いて、 「私も“ちょっといいこと。”に関わっていきたい」 そう感じてくださった方も多いのではないでしょうか。


私自身も、その一人です。


今回インタビューを通して、 SAORIが持つ「つくる力」だけでなく、 その想いや価値観を自分の言葉で伝え、届け続けてきた「発信力の凄さ」を、改めて強く感じました。


どんなに素敵な理念やものづくりも、 伝え続けなければ、きっと届かないと思います。

SAORIは、誠実に、丁寧に、Maison Echelleの価値を届け続けてくれていると思います。


SAORIが築き上げてきたMaison Echelleに関わることができ、 私はとても幸せに思っています。


今だからこそ伝えたいと思い、言葉にさせてもらいました。


SAORIの理念に共感し、 3周年のMaison Echelleをみなさんと一緒に盛り上げていけたら嬉しいです。


4年目のMaison Echelleも、どうぞよろしくお願いいたします🪜


SAORI





本日正午ごろに3周年記念のクーポン割引額とクーポンコードが発表になります!


Maison Echelleでは、普段セールを行っておりませんが、3周年を記念しての特別なご案内となります👏♡


是非Instagramをチェックしてくださいね✨